まず知っておきたい4大ワイン新興国講座


概要

チリワインと聞くと、お値段が比較的にお手頃で美味しく、スーパーやコンビニでも気軽に買えるため、既に親しみのある方も多いのではないでしょうか。

では、なぜチリのワインは値段が控えめで美味しいものが多いのでしょうか。


チリは恵まれた気候(※1)によって毎年良いブドウを安定して収穫できること、加えて他国に比べて人件費が安価になることが多いこと、また現在チリワインには関税がかからず輸入することができる(※2)ことなどが理由として挙げられます。


このような理由から、日本では2015年に国別ワイン輸入量にて、不動だったフランスを抜いて、チリワインが第1位に輝き、2020年まで6年連続1位(※3)となりました。


また、チリワインはラベルに品種名が記載されていることが多いです。


そして、チリではヨーロッパ系の品種が沢山栽培されています。

例えば、黒ブドウではカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ピノ・ノワールが栽培されています。

白ブドウではシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリングも栽培されており、これら単一品種で造られるワインも多いため、ワイン初心者がそれぞれの品種の個性を学ぶ際にもチリワインは非常におすすめです。


※1 チリのブドウ栽培地は地中海性気候の場所が多く、ブドウの生育期に雨が少なく、乾燥し、晴れの日が多い。また、日照が豊富でブドウはしっかりと熟し、雨などによる病害にもなりにくい。


※2 日本とチリは2007年に経済連携協定、EPAを締結。締結後ワインに関しては段階的に関税が引き下げられ、 2019年に完全に撤廃。

一方で、2019年に日本とEUで締結した経済連携協定(EPA)では、EUのワインの関税が即時撤廃されており、EUとチリは共にワインに関税がかからないようになった。


※3 2021年はフランスが1位に返り咲いた。

代表的な産地

チリを代表する産地として挙げられるのは「マイポ・ヴァレー」です。首都のサンティアゴが近く、チリワイン産業の中心地であり、チリの大手ワイナリーも数多く位置します。


栽培される品種は約50%がカベルネ・ソーヴィニヨンで、お手頃なものをはじめ、中には世界的に評価される上質なカベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインも生み出されています。

まとめ

■チリにお手頃で美味しいワインが多い主な理由

・恵まれた気候で安定して良いブドウが収穫できる

・日本ではチリワインの輸入に関税がかからない


■代表的な産地

【マイポ・ヴァレー】

・主な栽培品種:カベルネ・ソーヴィニヨンが50%占める

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