日本アルプスを始めとする山々に囲まれる長野県。県が2013年に発表した信州ワインバレー構想によって公民一丸となってワイン産地づくりに取り組んでおり、近年の生産者の増加や品質の向上から、日本ワインの中でも目が離せないプレミアム産地となっています。
こちらのページでは、その中でも、日本ワインコンクールや日本ワイナリーアワード受賞生産者など、エノテカ・オンラインが厳選した長野のいちおし生産者をご紹介!ぜひこの機会に、長野ワインの魅力をご堪能ください。
目次
公民一丸となって活気づくプレミアムワインの産地
日本有数のワイン新興産地であり、今やプレミアム産地としての地位を確立する長野県。そのワイン造りの歴史は、明治政府の殖産興業でワイン造りが奨励されたことから始まります。コンコードやナイアガラといったアメリカ系ブドウ品種の産地として発展しましたが、1970年代にはメルロを始めとするヨーロッパ系ブドウ品種の植樹が進み、大阪万博をきっかけにヨーロッパ系ブドウ品種によるワイン造りが広まっていきました。
そして、1989年には桔梗ヶ原で造られたメルロのワインが国際ワインコンクールで金賞を受賞すると、一躍メルロの銘産地として国内外から注目を集めます。
2000年以降は、日本ワインブームの影響や、玉村豊男氏による2003年のヴィラデスト・ワイナリーの設立を端緒に、小規模ワイナリーが増加。そして、2013年には長野県がワイン産業を更に推進すべく、「信州ワインバレー構想」を発表します。
また、2015年には、信州ワインバレー構想の立役者となった玉村豊男氏が、地域のワイン農業を育成する基盤となるワイナリー「アルカン・ヴィーニュ」を設立。その数ヵ月後には栽培・醸造・経営をトータルに学ぶ「千曲川ワインアカデミー」を開講し、現在では、アカデミーの卒業生の多くが自分の畑を持ち、ワイン用のブドウ栽培やワイン造りを行っています。
老舗の大規模ワイナリーから、若手の小規模生産者まで、多様なスタイルのワイナリーが高品質なワインを生み出し、産地として更なる盛り上がりを続けているのです。
欧州系品種の栽培に適した長野のテロワール
多雨な日本の中でも雨が少ない長野県。畑の多くは傾斜地に位置するため水はけのよい土壌を備えており、ブドウは適切な水分量が保たれることで糖と酸のバランスを保って成熟します。また、高標高に位置する畑は日照時間も長く、凝縮した風味のブドウが得られ、ボルドーのようなエレガンスを持つワインが生み出されるのです。
長野県の日本ワインの生産量は、山梨県に次いで日本第2位となっています。気候条件に恵まれていることから、特に欧州系品種が多いのが特徴で、日本ワイナリーコンクールの欧州系品種部門においては、部門最高賞を含め多くの長野ワインが高い評価を獲得。メルロの銘醸地として有名ですが、近年では冷涼な気候を生かしたピノ・ノワールやシャルドネも多く生み出されており注目を集めています。
長野のいちおし生産者とおすすめ銘柄
長野ワインの立役者が手掛けるブティック・ワイナリー「ヴィラデスト・ワイナリー」
ヴィラデスト・ワイナリーは、エッセイストであり画家の玉村豊男氏が2003年10月に開設した、小規模生産のブティック・ワイナリーです。玉村豊男氏は信州ワインバレー構想や千曲川ワインアカデミー設立の中心人物で、まさに長野ワインの立役者と言える人物。そんなワイナリーが手掛けるワインの数々は、日本ワインコンクールの最高金賞をはじめ数々の栄誉に輝き、日本を代表するプレミアムワインと評価されています。
2016年に設立されたばかりの新進気鋭ワイナリー「信州たかやまワイナリー」
信州たかやまワイナリーは、長野県北部に位置する高山村に2016年に設立されたばかりの新進気鋭のワイナリー。ブドウ栽培に好条件な産地である高山村で、醸造・栽培のスペシャリスト達が、透明感のある味わいのワインを造っています。設立して日は浅いですが、日本ワイナリーアワード4つ星を獲得した実績を誇る他、人気漫画「マリアージュ~神の雫 最終章~」に取り上げられるなど、注目度の高いワイナリーです。
世界の銘醸ワインに並ぶプレミアムワインを追求するワイナリー「マンズワイン」
マンズワインは、長野県の小諸と山梨県の勝沼にワイナリーを持つ日本のワインブランドです。その歴史は半世紀以上前の1962年にまで遡り、「食文化の国際交流」を理念としていたキッコーマンの社内で、1人の研究者が発した「本物のワインづくりは、しょうゆ醸造を仕事とするわが社こそがやるべき」という言葉が発端。「日本の風土で、世界の銘醸ワインと肩を並べるプレミアムワインをつくる」という想いを持ってソラリス・シリーズなどを手掛けています。
90年に及ぶ長い歴史を誇り、幅広いラインナップを手掛ける「井筒ワイン」
井筒ワインは、桔梗ヶ原に位置する歴史あるワイナリー。1933年の創業以来、桔梗ヶ原一帯でのブドウの栽培、収穫を背景に醸造から瓶詰めまで一貫して行うワイナリーとして、土地に根ざしたワインの質、価値を追求しています。デイリーワインから高品質ワインまでの多彩なラインナップが揃っており、厳しい審査を経て長野県原産地呼称管理制度(NAC)の認定を毎年多くのワインが受けている優良ワイナリーです。
銘醸地として名高い桔梗ヶ原に初めてメルロを植えたパイオニア「林農園」
五一わいんの名で知られる林農園は、1951年創業の伝統あるワイナリー。メルロの銘譲地として名高い桔梗ヶ原に初めてメルロを植えた生産者として有名です。「良いワインは良いぶどうづくりから」の信条をもち、7haの自社農場と地元の契約農家からブドウを仕入れ、原料から醸造、瓶詰に至るまで一貫したワイン造りを行っています。2005年にはフランスの権威ある国際ワインコンクール、ボルドー・チャレンジ・インターナショナル・デュ・ヴァンにて、フラッグシップの桔梗ヶ原メルロが栄えある金賞を獲得。その味わいを世界中へ知らしめています。
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